いざ江戸へ 桶町小千葉道場のさな子
すっかりたくましくなった龍馬は、剣術の腕前も相当なものとなり、もはや姉の乙女な
どでは稽古にならないほどであった。
小栗流日根道場でも敵なしの強さとなり、ついに「目録」を授かるほどとなった。
学問はいまひとつであったが、剣術家としての才能はあるかも知れぬと、龍馬の父、
八平は考え、江戸に剣術修行に出すことに決めたのである。
龍馬、19歳の春であった。
土佐から江戸へ。
一ヶ月以上かけて歩いて到着すると、もう着物も髪も無茶苦茶に汚れきっていた。
もともと、外見など気にしない男なのだ。
着いた場所は、鍛冶橋桶町、北辰一刀流の小千葉道場である。北辰一刀流の流祖
千葉周作の弟、定吉が開いている道場だから小千葉である。
土佐藩の者が江戸に剣術修行に訪れたときは、藩邸に近いこの小千葉道場か、
鏡新明智流の士学館道場に入門するのが通例であった。小千葉道場を選んだのは、より
藩邸から近かったからに過ぎない。
夜通し歩いてくたくたになっている龍馬。
門前には使用人なのか門下生なのか、一人の少年が掃き掃除をしていた。
「ああ、すまんが、小千葉道場はこちらでよろしいか?」
「ええ。そうですが……」
透き通るような肌に、つぶらな瞳。稀に見る美少年だった。
禁欲で旅してきた龍馬は、そんな美少年相手に、股間が反応してしまう。
いかん、いかん。男の子相手に、何を考えているのだ……。
「なにか御用でしょうか?」
「わしは土佐から剣術修行に参った坂本龍馬という者で……」
龍馬が近づくと、少年は鼻を押さえて後退した。
「坂本さま! なんですか? その臭いは! このまま道場に入ってもらうわけには
いきませぬ。裏庭の井戸で身体をお洗いください」
龍馬は言われるがまま、裏庭に回った。
そして冷たい井戸水で身体を洗った。
先ほどの少年相手に勃起した肉棒は、いまだに反り返ったままだった。
冷水を掛けつづけて、治めるしかあるまい。
それにしても、江戸にいる間に、おまんこできる女が見つかればよいが……などと
能天気なことを考えていた。
身体を洗い終えると、他の道場生があらわれて、稽古場へと案内された。
早速、稽古開始である。
何十人という門下生が一斉に稽古に励んでいる。
怒声と熱気が龍馬を包み込むと、ようやく江戸に剣術修行にきたことを実感した。
龍馬があらわれるとまもなく稽古は中断された。
どうやら新人の腕前を試されるらしい。
早速、防具を着け、竹刀を握った。
道場には、道場主の千葉周作、その長男重太郎もいて、龍馬の様子を伺っている。
「まあ、そう固くならないで。坂本さんはいつもの稽古通りやってくれればいいんだからね」
と重太郎が言った。
目が笑っている。
田舎者扱いされていることが龍馬にも感じ取れた。
舐められたらいけない。龍馬は気合をいれた。
一人目の対戦者をなんなく打ちのめした。
二人目、三人目、続けざまに勝利する龍馬。
周囲の目があきらかに変わったのを感じる。
自分の剣術が、日根野道場で鍛えた腕前が通用することに、嬉しさと誇らしさを覚える。
「次は私がお相手しましょう」
背の低い、華奢な男が前に出た。面をつけているから顔まではわからないが、この声には
聞き覚えがある。門前で掃除をしていた美少年である。
「さきほどは、どうも……」 と龍馬は頭を下げた。
「外見だけを見て、誰もがあなたの実力を見くびってしまいました。失礼しました。私、
千葉さな子がお相手いたします」
「へ? 千葉? さな子? おなご?」
「女だからといって、遠慮はいりません。どうぞ、全力でぶつかりください」
困った。女性相手に竹刀を振るうなどできない。
まあ、小さい頃は、乙女姉さんと稽古したものだが、さな子は華奢な娘だ。
どうしたものか、そう考えるうちにも、対戦が始まってしまった。
予想に反して、さな子の竹刀捌きは恐ろしく速かった。
龍馬は防御するので手一杯だった。しかし、なんとか交わしきる。
対戦が長引くと、お互い、息づかいが荒くなる。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
さな子の乱れる呼吸。
妖艶な吐息。
面から覗く小さな唇が半開きで喘いでいる。
あんな小さな口に、肉棒を突っ込んだらさぞ気持ちよかろう……。
さな子が向かってくると、汗が飛び散った。
明らかに女の匂いだった。
龍馬の股間が反応する。完璧に勃起してしまった。おかげで足捌きが鈍くなる。
負けたくない。
いつかさな子とおまんこするときに、主導権を握られてしまうかもしれないからだ。
乙女姉さん、加代、アリスと、自分はいつも女に主導権を握られる傾向にある。
今度こそは自ら主導権を握るのだ。
龍馬が反撃にでた。
周囲からどよめきが出るほど激しい攻撃だ。
力なら男の龍馬に分がある。そこを利用するのだ。
激しく突っ込む龍馬。しかし、勢い余って倒れこんでしまったのだ。
さな子を押し倒す形となって……。
条件反射とでも言うのだろうか……龍馬は咄嗟に、さな子の股間に手を忍ばせていた。
「あん……」 小さな喘ぎ声。
なんだ、なんだ。女の園が濡れているではないか?
汗ではあるまい。この女、けっこうスケベではないのか?
指を一本いれてしまう。
ううぅぅ。きつく締まる最高のおまんこだ。
肉棒がさらに大きくなる。
しかし、まさか、ここでおまんこするわけにもいくまい。
いつまでも倒れたままの二人を心配して、重太郎が駆け寄った。
ようやく二人は立ち上がった。
面を外すと、さな子は顔を真っ赤にしていた。
「妹のさな子だ。腕前は見ての通り、男にも負けはしない」
重太郎がそう、紹介した。
江戸の剣術修行も、けっこう楽しくやれそうな気がする龍馬であった。
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