夏希第六話
名倉との悲哀のSEX




   今日も夫は帰って来なかった。

   すでに女がいるのかもしれないと、夏希は広い家に一人寂しく夜を迎えていた。

   夫がどうこうと言うよりも、自分自身の気持ちが夫婦関係を続けていく自信をなくして

  いたのだ。

   夏希の心には、もう洋平だけが住み着いてしまっている。

   だからこそ、勇気を持って会いに行ったのに……。

   会うまでは良かったけれど、あれはどういうことだろう?

   洋平のアソコは勃起しなかった。

   しかも、そのことに、洋平は驚いた様子を見せなかった。

   つまり、洋平は現在、インポということなのだろうか?

   もしそうならば……。

   それでも私は洋平を愛せるのだろうか?

   そんなことを考えているとき、玄関からチャイムが鳴り響いた。

   誰だろう?

   夫だろうか?

   まさか洋平?

   インターフォンから男性の声が流れる。

   「名倉です。ちょっといいかな?」

   ほっとしたような、がっくりしたような、複雑な心境だった。

   「名倉くん? こんな時間に警察としての訪問かしら?」

   「ああ。まあ、そうなるかな」

   夏希は名倉を家に入れ、リビングに通し、お茶を淹れた。

   「洋平には、会ったんだろ? どうだった?」

   「どうって? それ、警察の範疇かしら?」

   「一応、あの一家について調べていたしな」

   「あら? 私は捜査の協力をするつもりはないわよ」

   夏希は精一杯微笑んで答えたつもりだったけれど、どうやら表情は固く強張ってしま

  ったようで、名倉が哀れんでいるように見えた。

   「夏希……」

   名倉が夏希を強引に抱きしめた。

   「ちょっと、なにするの? やだ……」

   夏希は抵抗したが、名倉は腕力にまかせ、夏希の自由を奪った。

   「警察として訪問したのは嘘だよ。好きなんだ、おまえのことだ」

   「待ってよ、名倉くん。だめ……」

   「おまえと洋平はうまくいかないよ」

   その言葉に、夏希は抵抗する力を失った。

   「俺なら、おまえを幸せにしてみせる」

   名倉が唇を重ねてきた。

   夏希にそれを拒む力は、すでになかった。

   名倉の舌が、夏希の唇を軽々とこじ開けて侵入してくる。

   湿った軟体動物のようで、口の中でざわざわと動き回った。

   夏希の舌も、それに呼応するかのように蠢く。

   二匹の軟体動物が絡み合い、口中から湧き出る唾液を潤滑油にして、激しく擦り合

  い、ビチャビチャと淫靡な音をたてた。

   いつまでも続けるものだから、夏希は息が出来なくなる。

   察した名倉が、一時唇を離したが、すぐさままた続けた。

   そして名倉の手が、夏希の衣類を剥ぎ取りにかかった。

   慣れた手つきで、次々に剥いでいく。

   気がつけば、夏希は下着だけの姿になっていた。

   その下着だけは、すぐには脱がさないでいた。

   ブラの上から、乳首をつままれると、じれったい快感が高まり、ブラの中で乳首が勃

  ってしまった。

   ショーツの上から、敏感なところを指で擦られると、ビクンビクンと腰が反応してしまう。

   熱いお汁が噴出しているの自分でもわかり、ショーツをぐっしょりと濡らしていた。

   たった二枚の布キレが、重たく感じる。

   早く脱がせてくれればいいのに!

   けれども、そんなことは口にできない。

   焦らしに焦らされて、ようやく丸裸にされると、熱く濡れたアソコに、名倉の舌が襲って

  きた。

   ぱっくりと割れたザクロの実のような女の果実を、名倉が丹念に味わっていた。

   割目の奥底まで舌を突き入れ、貪るように汁をすすっている。

   その音も、すごく淫らに聞こえ、夏希は目を閉じて、感じまくっていた。

   「あぁぁ……あぁぁん。ああ…ん、あ! あぁぁん」

   名倉もその喘ぎ声に興奮したのか、両腕に力を入れ、夏希の両脚をグイっとさらに

  開かせた。

   まるで犯されているよう……ううん、これはもう、強姦に等しかった。

   けれども、今の夏希には、このくらいのSEXがちょうどいい感じなのだ。

   名倉は自分の衣類を全て脱ぎ捨てると、再び夏希の裸体に絡みついた。

   夏希の果実は、肉棒を迎え入れる体勢を整えていた。

   名倉が突き刺すと、待ち構えていたように、ズブズブと咥えこんでいったのだ。

   名倉は肉棒が吸い込まれていく錯覚をしたほどに。

   愛撫には時間をかけ、焦らしまくった名倉も、すでに興奮が頂点にちかいのか、挿入

  してからは、すぐに激しい動きを始めた。

   夏希のアソコを壊してしまうかのように、全力で腰を振っていた。

   互いの肉と肉がぶつかる音が、部屋中に響き渡る。

   肉汁が吹き出る音まで聞こえる。

   「ああぁん! 凄い、すごぉいよぉ!」

   「ああ、夏希! 俺も気持ちいいよ!」

   「もっと、もっと、激しくして!」

   「こうか? こういうのが好きか!?」

   「もっと、メチャクチャにしてぇ! 私を壊してぇぇ!」

   夏希の叫び声に、名倉は一瞬、躊躇したが、再び責め続け、ついには大量の精液を

  放出したのだった。



   行為を終えて、しばらくぐったりとしていた夏希だったが、急に我に返ったように立ち

  上がると、

   「シャワーを浴びてくる」 と言ってバスルームに向かおうとした。

   すると、名倉が呼び止めた。

   「夏希。俺ではダメなのか? まるで自棄になったようなSEXだった……」

   夏希は何も答えない。

   ただ、無表情に名倉を見つめるだけだ。

   「それが答なんだな」

   「ごめんね」

   「まあ、いいさ。洋平と上手くいくといいな。ずっと想い続けてたんだろ? 俺が夏希を

  想うように……」

   「うん」

   名倉は片手を挙げて、家から出て行った。

   夏希はバスルームでシャワーを浴びた。

   大量のお湯をだしたのは、泣き叫ぶ声をかき消すためだった。





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