春華 第五話
白崎真の優しさに抱かれる
目を覚ますと、保健室のベッドの上だった。めまいを起こして倒れたということまで、
かろうじて思い出すことができた。
上体を起こし保健室を見回すと、誰もいないようだった。そのとき、ガラリとドアが開く
音がした。入ってきたのは、白崎真だった。
「気がついたね。どう? 気分は?」
「うん、もう大丈夫……」
「あ、だめだめ。まだ寝てなきゃ」
白崎くんがそっと近づき、寝かせてくれた。肩に触れた彼の手が、すごく優しく感じる。
「ねえ、小杉先生が死んだって、本当なの?」
「ああ。そうらしいよ。死因は不明だけど、心臓発作かもしれないって」
また同じ死に方だ……。私の周りで死んでいった者たちと同じ……。
「まあ……天罰だろうな」
白崎くんがぽつりと言った。
やはり白崎くんは知っている。あの日の体育教官室の出来事を……。
いやだ。
ばれたくなかった。
こんな汚れた私を知られたくない。
突然、身体が震えだした。
寒くて、こらえきれない。
その時だった。
白崎くんが、私の身体をそっと抱きしめたのだった。
「だいじょうぶ。だいじょうぶだよ。俺がそばにいるからね」
温かい言葉。
震えが治まっていく。
私を抱きしめた男は何人もいたけれど、それはどれも氷のように冷たかった。
けれど、白崎くんの両手は、とても温かい。
私は、白崎くんの手を握った。
指と指とが絡めあうような握り方だった。
離れたくないという意志の表れかもしれない。
その想いが白崎くんにも伝わったのであろうか、彼もぎゅっと握り締めてくる。
私は、白崎くんの顔をじっと見つめた。
ちょっと、おどおどしたところもあったけれど、優しい笑顔だった。
うれしい。
ずっと笑顔でいてくれる?
ずっとそばにいてくれる?
ずっと、ずぅっと、優しくしてくれる?
どちらからというでもなく、私は白崎くんと口づけをした。
白崎くんの唇が震えているのがわかった。
あれ? ううん、違う。震えているのは私かもしれない。
どちらでもいい。ただ、唇を通してつながっていたいの。
お互いに舌を絡ませ、手と手が握り合うよりも深くつながっている。
舌を伝わって、二人の唾液が混ざり合い、交錯して喉の奥へと流れ込んでいく。
不意に白崎くんが唇を離し、私の顔を見下ろすの。
私は目を閉じて、白崎くんの手を、胸の上にに導いた。
白崎くん、ゆっくりと手に力を込める。ゆっくり、ゆっくり、私の胸を揉みはじめる。
気持ちいい。好きな人に揉まれるのって、なんて幸せな気分なのかしら。
「あ、青山……おれ……」
「ねえ、私を見て。私、汚れていない?」
私はシャツを脱ぎ去り、胸をさらけ出した。
「汚れてなんかいるもんか。すごく綺麗だよ。すごく、すごく……」
白崎くんは、私の胸に顔をうずめた。
私は幼子を抱きしめるかのように、白崎くんの頭を撫でた。
白崎くんが私の乳首を口に咥えた。
歯が軽く当たってしまって、思わず痛がる仕草を見せると白崎くんは、
「ごめん。大丈夫?」 とすまなそうな声を出した。
「ううん。気持ちいいよ。ねえ、もっと……して」
再び乳首を吸われた。
舌先が小さな野いちごを味わうかのように、ゆっくりといつまでもしゃぶっている。
感じてきて、少しづつ固くなり、ツンと上を向く私の野いちご。
ねえ? おいしい?
私は汚れたり腐ったりしてないよね?
今でもみずみずしい果実のままの身体だよね?
声にならずに、白崎くんに問う。
それに応えるかのように、いつまでも胸にしゃぶりつく白崎くんを感じると、なんだかと
ても安心な気持ちになってくる。
思わず、白崎くんの股間に手を伸ばしてしまう私。
そこはもうカチンカチンに固くなっていて、ズボンを突き抜けんばかりに大きく膨張して
いるのだった。
私は、指先でいつまでもいじり続ける。
腰をもじもじさせる白崎くん。
「いいの?」
私は黙ってうなづいた。
白崎くんは、自らズボンとパンツを下ろし、巨大な肉棒を私の前に晒した。
口の中へほおばると、三度ほどビクビクビクと、肉棒が飛び跳ねた。
すごく元気なのね。
私は唾液をいっぱい絡ませて、口の中でしごいてあげた。
白崎くんに気持ちよくなってほしいの。
「あ、あ、あぁぁ、青山……おれ、おれ…」
よがってる。気持ちいいのね。よかった。
私も自ら、パンティを脱ぎ捨てた。
そして目を閉じて、股を広げた。
来て……。
白崎くんは私の両脚を手にすると、ぐいっと力を込めて上にやり、そして挿入を始め
た。
でも、慣れていないのか、肉棒をなかなか差し込めないでいる。
私は肉棒を軽く触って、蜜の溢れた花芯へと導いた。
身体が男根を欲しがっているのかしら?
吸い込むように、肉棒は私の身体を貫いたのだった。
「あ! ああぁぁん。すごいのぉ! 固くておっきくてぇ!」
「んん……青山の中って、こんなに熱いんだ。それにぎゅっ、ぎゅって締まるし……あ
あぁぁ、なんて気持ちいいんだ」
不器用で力任せな白崎くんの腰使いが、今の私にはとても心地よかった。
ずっとつながっていたかった。
けれども慣れていない白崎くんに、それは無理な要求だった。
「お、俺……イきそうだよ」
「いいよ、出して、いっぱい出してちょうだい」
私の中に、熱いシャワーが飛び散るのを感じた。
見上げた先の白崎くんの顔は、快楽に満ちていて、それがなんだか私の幸せにもつ
ながっているような気がした。
ねえ、白崎くん。
いつまでも私を愛してくれる?
本当の私を知っても、私を愛してくれる?
ねえ、白崎くん……ねえ、白崎くん……。
死んだりしないよね?
だって、私を抱いた人は、みんな……。
そんなの嫌だよ。
ねえ、白崎くん。
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