冬美第六話
新しい職場、新しい出会い
杉本くんが原田先生に対して行なった暴力は皆に知れ渡ることとなった。
しかし、その原因は、一部の職員にしか知られることはなかった。
杉本くんは、口を固く閉ざしていたのだが、そのままでは退学処分もありえる事態と
なったため、私が真相を語ったのだ。
それにより、私はすぐさま、姉妹校へ転任となった。
原田先生は自主退職、杉本くんは一週間の謹慎のみだった。
私は、気持ちを切り替えることにした。
新しい学校で、気分一新にがんばればいいのだと。
登校初日。
緑川がベンツで迎えにきた。
「その学校なら知ってますよ。私の家の近くだ。これからは会いやすくなれそうです
ね」
緑川は、ずいぶんと馴れ馴れしくなっていた。
悪い気はしない。
金持ちの男性に気に入られて、嫌な思いを抱く女性も少なかろう。
ただ、このころの緑川は、執拗に私の胸を触る。
車を運転しながらでも、空いた手で揉んでくるのだ。
「あぁぁ……。緑川さん、朝から、そんなこと……」
「ふふふ。ちょっと触っただけでその表情。いいねぇ、たまらないよ」
「あん。あぁん」
緑川の指先が、乳房の先端を突付き始めたのだ。
私の乳首は固くなり、敏感なパーツにへと変化した。
触られれば触られれるほど、気持ちよくなっていく。
もう股間はびっしょりで、私は太股を擦り合わせて、もじもじしていた。
「すっかり感じているね」
そう言って、緑川が股間へと手を伸ばしてきた。
しっとりと濡れたショーツを触られている。
恥ずかしい。
それにしても、こうしている今も、車は動いているのだ。
事故でも起こさないかと不安にもなるのだが、それがかえって興奮を誘う。
緑川の指先がショーツの中へと忍び込んできた。
私の両手は、自らの豊満な胸を揉みしだく。
「あぁぁぁん。すごい、すごい……気持ちいいのぉ……」
車が渋滞につかまり、停止した。
それでも私は快感を貪っている。
緑川の指先は執拗に攻めてくる。
誰かが見ているかもしれない。
見られてもかまうものか。
私はこの快感を手放したくないのだ。
私の全身がブルブルと震えだす。
その震えは、次第に大きくなり、ついにはガクガクと暴れだす。
「はぁ、はぁぁ、はぁぁん! イク! イク! イクぅぅぅ!」
私は、緑川の指先にイかされてしまった。
「イッたようだね。もう、すごい淫乱な女じゃないか?」
緑川の卑猥な言葉も、今の私には誉め言葉だった。
学校に着く少し前に車から降りた。
まさか校門前でベンツから降り立つわけにはいくまい。
「また、連絡しますよ」
そう言って緑川は去っていった。
緑川のことは嫌いではないが、愛してはいない。
ただ、SEXの相性がよさそうなだけだ。
だからプロポーズをされても困ってしまうのだ。
彼がまだ離婚していないのが幸いだった。
もし離婚が成立でもしたら、すぐさまにもプロポーズされそうな雰囲気があったから
だ。
今は考えても仕方のないことだろう。
そのときはそのときなのだと、切り替えた。
近ごろ、ずいぶんと大胆になってきていることが、自分でもよくわかる。
なりたかった自分に近づいている気がする。
欲望のままに行動する理想系に近づいているのだ。
学校に向かって歩いていくと、その高校の制服姿が目に付くようになった。
不意に自分の衣類の乱れが気になった。
淫らな行為をしていたことがバレやしないかとチェックを施す。
そのとき、つい、つまずいて転んでしまったのだった。
ヒールだったのがまずかった。
足首を捻ったようで痛みが走る。
なんだか、怪我ばかりして、情けなくなる。
立ち上がろうとしたが、どうにも力が入らない。
まずいなと思っていたときに、
「大丈夫ですか?」 と声をかけてきた男子生徒がいた。
その制服は今度行く学校のものだった。
それより、なにより、私好みの男子だった。
かわいい。
この子を犯してみたい。
そんなことが頭をよぎる。
どうかしている。
でもどうにもならないのだ。
その生徒は白崎と名乗った。
となりの女性とは彼女だろうか?
私を見てふくれっつらをしている。
白崎が、春華ちゃんと呼んでいた。
恋人同士っぽいけれど、まだ浅い付き合いか?
そう直感した。
白崎が肩を貸してくれて、私は彼に抱きかかえられるように歩いた。
ちょっと悪戯してみよう。
私は、大きな胸を彼の腕に、必要以上に押し付けた。
白崎の顔が赤らんでくるのが見えた。
うふふ。
純情なのね。
後に、白崎、春華は同じクラス、そしてそのクラスの英語を受け持つことを知った。
楽しくなりなりそうな予感がした。
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