秋菜 第四話

ムラムラしたらトイレでオナニー



   麗子とのプレイが頭から離れなかった。

   頭だけではない。身体だって彼女の味を覚えてしまったようである。

   病院で会話するだけで、秋菜のアソコはジュンと熱くなる。

   麗子はそれを知ってか知らずか、会話の後に胸やらおしりをタッチするのだった。

   これもセクハラなんだろうかと、秋菜は思うことがある。

   でも……。そのたびにもっと触って欲しいと思う。

   時々、欲情が抑えられないときがある。

   そんなときは、トイレに駆け込むのだった。

   ナース専用のトイレだから、患者や見舞い客が入ってくる心配はない。



   今日もトイレを使ってしまいます。

   だって、こらえきれないんだもの……。

   麗子先生ったら、絶対いぢわるしてるわ。くやしいな。

   もう、こんなにぐっしょりじゃない……。

   こんな昼間から、自分の指を使ってオナニーしちゃうなんて、なんて不謹慎なナースなの?

   でも、我慢できません。

   ああぁぁ……。

   今の私の指は、麗子先生の指。

   ぬるぬるの割れ目をそっと撫でると、じわじわ肉汁が湧き出すの。

   そのお汁で指先をたっぷり濡らしてから、もっと敏感なところへ……。

   そう。コリっとした肉芽へ……。

   コリ、コリ、コリ……。

   えい、つまんじゃえ!

   はぁぅぅぅぅ……。

   イきそう、イきそう……ああぁぁ、麗子先生……。

   トイレから出てきた秋菜はすっきりした顔で再び仕事に戻った。

   「白崎、最近色っぽくなったよなぁ〜」

   男性医師がそう言った。

   「セクハラで訴えますよ」

   秋菜は、そんな言葉を軽く吐けるようになっていた。

   その横で微笑んでいる麗子を見て、少し赤面してしまった。

   「あれから、青山春華って子はどうなったのかしらね」

   不意に麗子が聞いてきた。

   「連絡しなさいって言ったんですけど……」

   そうはいっても無理かもしれない。

   できることなら忘れたいはずだ。

   私がそうだったから、その気持ちはわかる。

   でも今の私は、その悪夢から解放された。

   ひょっとしたら、あの子も同じかもしれない。

   男性よりも女性に抱かれたほうが幸せなのかもしれない。

   麗子先生に相談してみようか悩んでいると、彼女のほうが察したみたいだ。

   「まあ、あの子は大丈夫でしょう」

   「わかるんですか?」

   「カンだけどね。少なくとも私たちと同じタイプではないわ」

   麗子先生にはなにかも見透かされている。

   どうしてなのかしら。

   これまで、どのような人生を歩んできたのであろうか?

   訊きたいけれど訊けない。

   でも、いつか、話して欲しい。

   麗子先生のことをもっと知りたいから。

   誰よりも麗子先生のことを知っている女になりたいから。

   そう思える私は、すこし幸せな気分だった。



   マンションで弟の真と夕食中のことだ。

   「姉貴、最近、なにかあった?」

   「え? なんで?」

   「いやぁ。恋でもしてるのかなって」

   「だから、なんで?」

   「綺麗になった」

   弟に言われるとは思わなかった。恥ずかしいくらいだ。

   「実はさ、俺もちょっと……恋してるんだ」

   「なに? 綺麗になったは恋の相談の前振りなの? ま、いいか。それで告白したの?」

   「それがまだなんだ」

   「だらしないな〜」

   「ちょっと、いろいろある子みたいなんだ」

   「いろいろ?」

   「教師にセクハラ受けてるみたいだし」

   「真。あんたそれがわかっていて、助けないの? なにをやってるのよ!」

   マジに怒ってしまって、真も驚いたようだ。

   「そうだよな。助けなきゃいけないよな。男だもんな!」

   ん? 真の様子がちょっと変だ。

   あ! 私の缶ビール、隠れて飲んだのね。

   あ〜あ。酔っ払っちゃって。

   「春華ちゃん、俺が守ってあげるよー!」

   え? 春華? まさか青山春華なの?

   あのいたいけな少女の顔が浮かんだ。



   


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